takeda_san’s blog

KotlinとVRを頑張っていく方向。

Tableau DATA Saber『1. HandsOn - Fundamental』で学んだこと

今回はDATA Saber Ord.1の回答のようなものが一部含まれます。
挑戦予定の方は、ご注意ください。

概要

TableauのDATA Saberの課題にチャレンジしています。

takeda-san.hatenablog.com

課題に取り組む前も業務でいくつもTableauのViz(Tableauをつかって可視化するもの)を作っていて、自称中級者ぐらいの気分だったのですが、
たった一つの課題を通して意識が変わったので、そのことについて書いていきます。

バインダーは事務用品のなかで売り上げ何位?

突然だが、この図を見て
「バインダーは事務用品のなかで売り上げ何位か」 かを回答してみて欲しいです。

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ここから、TableauのVizとして見れます。
Tableau Public

回答を出すまでの考え方

画像をしばらく眺めて、見切れたヘッダ RANK(SUM... を見て、それが順位っぽいかなと思ったと思います。
次に、それが 売り上げの順位 かを確認するために隣の売上(の合計と思われる列)をすべて比較して確認したと思います。
少なくとも、答えを出すまでにこのふたつを確認することが必要です。

つづいて、同じデータですが見せ方をちょっと変えたバージョンがこちら。

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これだとバインダーが左から4つめなので、4位であることがすぐわかるようになりましたね。
また、2位と3位の間に結構な売り上げの差があることが一目でわかるようになりました。
売り上げを比較したい場合に棒グラフは非常に効果的なのですね。

ちなみに、1つ目のVizが課題の回答として最初に作ったもの、
2つ目が、一時間ほど教材の動画を眺めて改めて作ったものです。
数時間の学びでこれだけ変わるのだから、効果てきめんというものだと思います。

何がいけないんだろうか

同じTableauで作ったVizですが、作り方ひとつでここまで見え方が変わります。
他のBIやSaaSにも言えることですが、ツールを使うユーザがベストプラクティスを知らなければ、機能は十全に活用はできません。

ところで、一つ目のグラフは何がいけなかったのでしょうか。

目的に適した表現を使おう

表形式でデータを表現するのは、Tableauではクロス集計と呼びます。
多くの人が見慣れた表現なのでユーザにとっても使いやすい、親しみがある形式だと思います。
ですが、今回のような数値を比較する場合は、表形式よりも棒グラフを使ったほうが良いと言えます。

表内の数値を比較する場合、脳内に数値を少なくとも2つ記憶しておく必要があります。
それを脳内で並び変えていって順位を決定するのは、ちょっと疲れますね。
(そもそも数値は右寄せで少数点以下の桁も合わせた方が見やすいですね)

二つ目のVizは、不要な脳内作業を表現形式を選ぶことで軽減してあげることに成功しています。

課題は続くよどこまでも

このようにして、DATA Saberの10個の課題を通してベストプラクティスを学んでいくわけです。
単純なTableauの機能の知識を問うものもあればData Driven文化を推進するのに必要なマインドを養うような、ちょっとあいまいな課題もあります。
ですが、DATA Saberというデータ分析の一つの明確な道しるべがあることは、今後の業務を進めるうえで非常に貴重な知識であると感じています。