takeda_san’s blog

KotlinとVRを頑張っていく方向。

【3Dプリント】VRChat用の自作モデルをDMM.makeで3Dプリントしてみました #VRChat

きっかけ

相変わらずかわいいなぁ…自分。

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これ、フィギュアにして無限に眺めたいなぁ…

3Dプリンターサービス - DMM.make 3Dプリント

というわけで、dmm.makeの3Dプリントで出力することにしました。
※2019/8/21時点での情報です。作る素材、大きさによって値段・フローは変わると思います

材料

VRChat用に作ったこのBlenderでつくったモデルを使います。

GitHub - takedasan/asami-san: Oculus Quest版VRChat用のモデル

色がついてたほうがかわいいよねということで、石膏カラーで出力します。

石膏 - DMM.make 3Dプリント

ポーズ決めとサイズ決め

かわいいポーズをつけましょう。
自立するかは二の次だ!KAWAIIを重視だ!

出力するときはVRChat用だと普通の人のサイズになっていることが多いと思いますので、最終的に出力したいサイズに縮小しておきます。
3D Print Toolboxから体積指定で拡大縮小ができるので、ご予算に応じて大きさが決められます。

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今回は高さ10cmぐらいで作ってみます。

3Dモデルのエラーを修正する

Blenderモデリングした3Dモデルをそのまま現実に召喚するには、いくつかハードルがあります。
まずは、3Dモデルのエラーを解消します。
具体的には、3Dプリントをする上で問題がある部分を直す作業です。
(Blenderのバージョンは2.79を使っています)

Blenderプラグインで3Dプリントをするときの便利ツールが提供されています。
素敵!

便利ツールである3D Print Toolboxの導入方法と使い方はここを参考にしました。
クリーンアップを使うとある程度自動で直してもらえるっぽいです。

Blenderで建物作ってみる会: [Tips]3DプリントTipsその3〜3Dプリントプラグイン〜[3Dプリント]

試しにチェックしてみるとエラーが大変な量に…

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といってもすべて直す必要はなくて、dmmの仕様を確認しつつ必須の部分を直していきましょう。
素材ごとのルールから今回は石膏フルカラーで出力するので、そのルールを確認。

3Dデータ(モデリング)のルール - DMM.make 3Dプリント

自分が直したところは大きく以下。
ちなみに修正に入る前にポーズと出力後のサイズに合わせる工程は先にしておいたほうがいいです。
かなりの確率でポーズつけたり、縮小した後にまたエラーが出て…みたいな感じで二度手間になります。

  1. 穴が開いていないか
    チェック結果の Non Manifold Edge が0であればOKです。
    3D Print Toolboxの多様体化ボタンで一発で直せます。すごい
  2. パーツが浮いていないか
    細かいアクセサリーパーツとかが浮いている状態になっていたりなど。
    削除するか、体のオブジェクトにつながるようにするかで修正します。
    体にめり込ませるのはこの後書く中空になるのでダメっぽい。
  3. 中空の部分がないか
    こんな感じで口のところがリップシンクさせる関係で袋状になっているのだけれども、口が閉じていると中空状態でNG判定になる。
    なので口を大きく開けるか、上唇と下唇を繋げてしまって中は消してしまう。
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  4. 厚みが足りているか
    今回の石膏フルカラーは2mm厚さが必要です。
    修正箇所は3D Print Toolboxでなくて、メッシュ分析のほうが便利っぽいです。
    Thin Faces を見ながらだとなんか関係ないところも選択されている気がする。
    髪先だったり、手先だったり細かい造形の部分が派手にエラー判定になると思います。
    私が探した限りでは一発修正できる機能は流石にないので、地道に編集しましょう。

結局、メッシュを大幅に変更する必要があってベイク前までバージョン戻して、テクスチャもう一度書き直しました。
ちなみに有料ツールでざっくり修復してしまうという考え方もあります。
(お金で解決!)

アップロード

アップロード用ファイルへの出力はここを参考にしました。

3Dプリンターで誕生日プレゼントを作った話 | ユガラボ

ローポリモデルの場合は、再分割曲面モディファイアをいれてからのほうが仕上がりが良くなりそうです。
PLYだとチェック通るのにOBJだと通らないという謎現象もありましたが、OBJならこのセット。

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  • OBJの場合
    Blenderからエクスポート -> OBJで設定デフォルトで出力。
    MTL、OBJ、テクスチャ画像ファイルを一つのフォルダにいれてzip圧縮。

  • PLYの場合
    Blenderからx3dでエクスポート。
    Mesh Labで読み込んでPLYでエクスポート。
    (なぜかBlenderからだと色が付かない…)

データをアップロードしてしばらく待つと、モデルのチェック結果が返ってきます。

ダメだった場合はこんな感じです。
ダメな理由も丁寧に教えてくれます。

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OKな場合は注文に進めます。
向きが変ですが、これでOKです。

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10センチぐらいで3000円ぐらい。
ふつうのフィギュアと考えると高いですが、己のフィギュアと考えるとお安い。

注文後にさらに詳しいチェックが入り、キャンセルされることがあります。
私はチェックとキャンセル、注文を数往復しました。
担当の方が、毎回詳しく修正すべき個所を丁寧に画像付きで教えてくれるので勉強になります。
(感謝…!)

ここにアップロードしたPLYファイルを置いています。
メッシュめちゃくちゃですが、ご参考になれば。
Release DMM.makeチェックOKモデル · takedasan/asami-san-3dprint · GitHub

注文後

ここによると注文後7~10日後に到着するとのこと。

DMM.make 3Dプリントでは発送目安はどれくらいですか? DMM.make 3Dプリント DMMヘルプ

私の場合これくらいの感じで進みました。
物と時期によって違うんでしょうが、目安よりだいぶ早かったです。

  • モデルアップロード 8/21(火)
  • 注文後のチェック 8/21(火)
  • 造形開始 8/21(火)
  • 発送 8/23(木)

完成品

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詳しくは、動画にしてますのでこっちのが分かりやすいかもです。


【3Dプリント】VRChat用の自作モデルをDMM.makeで3Dプリントしてみました

全体的にほんと忠実に再現されていて、色味もほぼイメージ通りです。
10cmサイズで今回作成したので、目のテクスチャが縮小されてハイライトがだいぶちっちゃくなってしまったので次の機会はもうちょっと大げさに書こうと思います。

こんな感じで、モニターの前に飾ってニマニマしてます。
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